「言葉が通じなくて、お客様に申し訳ない思いをすることが増えていた」——岩手県内で家族経営の小さな食堂を営むオーナーの一人は、そう振り返ります。近年、平泉や小岩井農場、盛岡の街歩きを目的に岩手を訪れる外国人観光客が増え、注文の対応に戸惑う場面が増えていました。
スタッフは数人、専門の通訳担当がいるわけではありません。そこで取り入れたのが、無料で使える翻訳アプリ「Google翻訳」でした。公式サイト(translate.google.com)で提供されている音声・カメラ翻訳機能を使えば、注文時の会話はもちろん、店内の案内表示や紙のメニューをその場でスマートフォンにかざして翻訳することもできます。
導入後、変わったことは主に3つあったといいます。
① 注文対応の時間が短縮された
② スタッフの緊張が減った
③ 口コミで「対応が丁寧」という声が増えた
「大がかりなシステムを入れたわけではなく、スマートフォン一台からできることばかりでした」とオーナー。難しい設定や高額な費用がなくても、まず一つの工夫から始められるのが、こうしたAIツールの魅力です。
もちろん、翻訳アプリがすべてを解決してくれるわけではありません。細やかな気遣いや、表情での挨拶は今まで通り大切にしながら、言葉の壁だけをテクノロジーに助けてもらう——そんなちょうどいい距離感が、スタッフの負担を減らしながらお客様の満足度も高めているようです。
岩手には、まだまだ知られていない魅力を持つ食堂やお店がたくさんあります。言葉の壁で諦めず、小さな一歩から変化を起こしてみませんか。
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